暑くなって来て、そろそろ蚊も出て来ました。
アリもぞろぞろ隊列を組んで活発に動き回っています。
ブータンではお坊さんだけでなく、人々はみんな殺生はしません。
蚊もアリもハエも、命あるものすべてを大事にします。
ブーンと目の前に飛んで来たり、腕に取り付いてる蚊をパチンと叩くと
人びとは目を丸くします。
インドはデリーのブータン人家族のフラットでアリがいた時には
幼い娘はそっとつまみ上げて、ベランダに出していました。
ギュッとひねり潰した私を見たときは、ギョッとして言葉をなくしていました。
では、ブータンでは食べ物はどうなのか?という話になりますが、
ヒンドゥーの影響はあるとは思いますが、基本的にはなんでも食べています。
牛肉もヤクの肉も羊も食べますが、これらは国内で屠殺されることはなく
インドやネパールなどの近隣諸国から輸入しています。
魚、主に川魚ですが、勿論食べます。
インドで獲れて塩漬けにされた干し魚が市場で売られていました。
殺生をしないということとの整合性はどうでしょうか。
屠殺はしないけれど輸入して食べる、というのもお国柄、おおらかな国民性なのかなと
思うしかありません。
余談ですが、ブータンではありとあらゆるところで犬がくつろいでのんびり寝そべっています。
犬は次には人間に転生する事が約束されている、と信じられいます。
そのためにとても大事にされています。
命に関して、色々と考え方があるものなのだなあ、とお国柄を興味深く感じます。