北インドの村で面白いと思った儀式があります。
誕生日の祈りの儀式はもちろん、日々の生活の中で祈りは大切です。
朝一番に神様に供えられた水を替え、摘んできた花を飾り、太陽に向かって祈り、一日が始まります。
今日は何々、次は何々のために、としょっちゅう祈りの儀式が行われています。
ただ誕生日祈りの儀式は男性だけが行うので、女性はしないのかと不思議でしたが。
神様に捧げる祈りの儀式はたくさんあります、これはどの家庭でも一斉に行なわれます。
個人で行われる供養儀式は家付きのヒンドゥーの牧師さんのような方が吉日を見て決めます。
今年の運勢占いがあまり良くなかった、
どうも体の不調が続く、学校の成績が芳しくない、
事故に遭った、などでは厄除のための儀式が行われます。
「バズンプジャー」体重の儀式、というのを見る機会がありました。
厄除けの祈り儀式です。
火が炊かれ、花びらや水を撒き、基本的な儀式の祈りが捧げられますが
ハイライトには大きな天秤が出て来ます。
主人公は真っ黒な布にくるまっていますが、天秤の片方に載ります。
もう片方には小麦粉、米、豆、砂糖などの食料を載せます。
つまり主人公の体重と同じ重さの食料を供養品として捧げて、儀式が終わります。
この捧げられた食料品は後で貧しい人たちに配られます。
こうして厄除祈念が終了します。
ヒンドゥー教の多様な儀式を見る貴重な経験をさせてもらいました。