結婚式のご祝儀では、新札にする、偶数の金額にしない、など
決まりごとがありますね。
祝儀袋にも凝りに凝った美しい物があります。
もちろんインドにも習慣があります。
結婚式では数人のおじさんたちが受付として活躍します。
机の上にノートを広げ、脇には鍵のかかるトランクが置いてあります。
まずは、どこそこ村の何のなにがし、と名乗り
「いくらです」と金額を告げて、裸のままのお金を手渡し、ノートに記入してもらいます。
お金はそのままトランクに入れられます。
現実的なのは「いくら出します」と言って、お釣りをもらえることです。
高額紙幣しか手元にない時などは助かります。
この記録ノートは結婚式主催者に渡され、次回招待客になった際にいくらもらったかを調べて
少し上乗せした金額を持参するために使われます。
意味は分からないのですが、金額の多い少ないにかかわらず、必ず1ルピーをつけます。
例えば、101ルピー、2001ルピー、などと渡します。
1ルピーはおめでたい印のようです。
受付がいる結婚式では良いのですが、出産祝いに行くときや個人的にお祝いしたい時など
封筒があればいいなあと思い、町の文房具屋さんを探してみました。
近年になってやっと祝儀袋を見つけました。
これが実に合理的というか、インドらしいと言って良いのか。
封筒の表に1ルピー硬貨が貼り付けてあるのです。
これだとお札を入れるだけで済みます。
ヒンドゥーの儀式では手首に赤い紐を巻きます、結婚儀式でも赤い紐が多くの場面で使われます、
それと同じ意味合いでしょうか、封筒には赤い紐が掛けてあります。
神様からの祝福があります、という意味ですね。
いつでもどんな時でも神様の存在が身近にある生活です。