時々、SNSでの人種差別問題がテレビなどで取り上げられます。
人種差別は永遠の問題なのでしょうか?
インドの山奥の谷でも「外国人お断り」の習慣があります。
ある村では、村を歩いてもいいけれど寺院や家々などの建築物に触れてはいけない境界線のようなものが
設定されています。
近隣のG村でもそうです。
G村の神様は春祭りにいつもゲストとして我が村にお出ましになります。
この辺りの神様は御神体と神輿が一体化していて男たちが数人で担ぎます。
ある年の春祭り、神様をお迎えするために村人が広場に大集合していた時のこと
到着した神様がいきなり座っていた一人の白人女性にドーンと突進していき胸を突いたそうです。
3回も繰り返したので女性は驚いて逃げて行きました。
また神様の様子を撮り続けていた白人男性に向かって体当たりを食らわせカメラを壊してやっと収まったそうです。
居合わせた人たちは「やはり神様は外国人が嫌いなのだ」と話していたそうです。
外国人そのものというより、異文化の神様に対する理解や畏敬の欠如が問題だと思うのです。
大事な神事を興味本位でズカズカと写真の対象として踏み込んでくる
その態度が問題ではないでしょうか。
G村から嫁いできたウマと仲良くなって実家に招待された事があります。
川向こうの村に一歩入ると「どこへ行く?」「何しに来た?」と
出会うごとに村人から聞かれます。
まっすぐウマの実家へ行き、結局は一歩も家から出る事なく訪問を終えました。
プライバシーもなく、お互いの日常がオープンで、結束が強く、驚きましたが
これが自己防衛にもなっているなあと感じました。
ウマは結婚後は我が村で、ご主人の外国の友人も家に出入りしているし、食事も共にして
私とも仲良しです。
あちこちで少しづつ生活が変化していき、意識も影響されて変化していき、
いつか「外国人お断り」が消える日が来るのでしょうか。
このウマが言いました。
「神様は人を区別や差別をしない。
 みんな平等に受け入れる。
 差別しているのは人間なのだ」