2014年夏、インドではBJP党が選挙で圧勝し、モディー首相が誕生しました。
元グジャラート州知事で絶大な人気を誇っていた人です。
子供の頃は貧しくて駅のチャイ(ミルクティー)売りをしていたという立身出世の人で
実行力が評価されているカリスマ性の高い首相が誕生したのです。
州知事時代はインフラ整備、特に電気事情や道路の整備に力を入れ
外国企業誘致を進めました。
当時インドでは毎日の不規則な停電は当たり前で、企業や工場は仕事になりませんでした。
道路もボコボコの土埃まみれで車も人も動物も通る、といった状態でした。
これを一から整備していきました。
首相就任式は全国にライブ配信されたので、テレビを見ました。
この時の就任演説が凄かった。
原稿に目をやることはなく、真っ直ぐに国民を見つめ、大きな身振り手振りで、
大きな声でハッキリゆっくり、そして自信に満ちた演説を堂々と1時間半以上も行いました。
「Come India」「Made in India」をスローガンに掲げ、
国内のインフラ整備を進め、外国企業の誘致を進めるとし、
外国製品に負けないインド製品生産が出来るよう頑張ろうと訴えました。
どんな人にも分かりやすく、シンプルな言葉で、
これから向かうべき方向や目標値をはっきり示し、見事な演説でとても感動的でした。
「自分を国民のために捧げます」という言葉の通り、
朝は一番初めに登庁し、自分の机を片付けることから仕事に取り掛かるので
他の議員達の意識にも影響が出てきているそうで、有言実行を積み重ねています。
それにつけても……わが国首相の記者会見や答弁の様子を見るたびに
モディー首相の情熱に溢れた演説を思い出してしまいます。