秋のお彼岸です。
お墓参りに行って、手を合わす方もいらっしゃるでしょう。
お祈りはいつしていますか?
観光などで神社やお寺に行った時ですか?
お墓参りの時ですか?
私の知っているインドやブータンの人たちは毎日祈っています。
もちろんかなり頻繁にある何らかの行事のときは盛大に祈りの儀式をしますが
日常生活でも祈っています。
線香を焚き、花や水を捧げます。
でも、どちらもお墓やお位牌などはないので、太陽や信仰する神様や仏様が相手です。
ブータン人は家に仏間を作ります。
家の中でいちばん豪華な部屋と言っていいでしょう。
お釈迦さまや仏教の偉人や高僧が祀ってあり、祈りの為だけの部屋になっています。
信心深いブータンの友人やお坊さんと祈りについて話したことがあります。
日本人は亡くなった先祖に対して祈るほか
神社仏閣では合格祈願、恋愛成就、交通安全、健康祈願、子宝や安産祈願、など個人的な祈りをすると話しました。
彼らはピンポイントの祈りに少しびっくりしていました。
あんまりそんな風に個人的な利益を祈らないようなのです。
人間は大いなる自然の一部、
動物も植物もこの世に存在する全てのものは繋がっているから
自分だけの幸せはありえない、というようなことを言っていました。
生きとし生けるもののために祈ってみたら、と言われました。
目に見えたり触ったりは出来ない何か偉大な存在に対して、畏敬の念と感謝の念を持つ。
今日生きていることに喜びを感じ感謝する。
ということなのでしょうか。
毎日を大事に、この世の全ての命を大事に、笑って生きる。
今日のお彼岸を機に考えを巡らせてみました。