ブータンの民家はおとぎの国のような綺麗な家です。
歴史ある建築様式に統一され大きな家が多いです。
大体、1階には家畜が飼われ、2階が居住区、3階は貯蔵庫の役割を果たしているようです。
白い壁にたくさんの木が使われて、田畑や山や森を背景に美しい風景となっています。
ですが、そんな真っ白な家の壁には絵が描いてあるのです。
どうやら厄除け、家や住人を守るためらしいのです。
色々な動物の絵や架空の動物と思われる絵に混じって、男性器が描いてる家が多いのです。
見てすぐに分かるほどのリアルな絵です。
また、大きな木彫りの男性器が軒先に吊り下げられて、ブラブラ風に揺れていたりします。
厄除けのほかには子孫繁栄の意味も込められて居るのでしょうか?
この男性器のことは「ポー」と呼ばれています。
訪問した寺院の中でも、何軒かで、お祈りした時に
お坊さまからこの「ポー」で頭を撫でられることがありました。
子宝祈願のようなものだったのでしょうか。
残念ながら、私たちグループは時すでに遅しのオバちゃんばかりでした。
チミラカンというお寺でもこの儀式をいただきましたが、
その時に聞いた話では、日本人女性がここでの子宝祈願の「ポー」儀式をして頂いて
子供に恵まれたので、産まれた娘さんにお寺の名前の「チミ」と名付けたそうです。
日本のどこかに「チミちゃん」がいるはずです。
土地土地の文化仕来りは実に面白いなあと思うばかりです。
だから未知の外国の暮らしに触れる旅は止められません。