インド政府には悪いのですが、インドの郵便事情は悪かったです。
つい5、6年前でも郵便は3割4割消えてなくなりました。
とくに綺麗な切手が貼ってあると消えます。
逆もまた然り、日本宛ての絵葉書など1/3くらいは届きませんでした。
山の村では結婚の招待客などは1000人ほどになります。
谷の村々へはついでがある時、まとめて招待が伝言されていました。
経済が発展し生活が豊かになるに従い、きれいな豪華な招待カードが出てきました。
招待客の数が多いので、家族に一枚の招待状だとしても
何百枚も必要になります。
ですが今でも、切手を貼って郵便にすることはないようです。
ついでがある人から「招待状が来たよ」と家に届きます。
招待状にはヒンドゥー暦の日時が書いてあります。
花婿花嫁の名前、招待主である両親の名前、式次第、などの他に
「花嫁を迎える行列に参加して下さい」などと個人的な依頼が手書きされています。
村で祝宴が行われる場合は、招待状が届いていても、
当日の朝、伝達人が村中をまわって、家の外から
「今日は何々さんの結婚祝宴が、どこそこで行われる。
 何々さんは招待されているよ」叫びます。
村中のすべての路地を回って行きます。
この伝達人は決まっているようです。
インドヒマラヤの村の風物詩、いつまでも続いて欲しいものです。