ガイドブックにも簡単にしか載っていない、インド東北のはずれ、シッキム州都
ガントクであるが、想像をはるかに超えた大きな町なので、大変驚きました。
なだらかな山腹を埋め尽くすように、大きく町が広がっているのです。
対岸の山からは壮大な美しい眺めでした。
坂道が町中を巡っていて車も多いのですが、同じようなダージリンの町と比べると
ここは整然としているように思われました。
シャクナゲを見るトレッキング旅なので、ガントクには往復2泊しました。
行きのホテルでは至る所にシッキム王国の歴史を表す写真がたくさん飾られていて
また王室の人々の写真もとても興味深く、シッキムの王様にはアメリカ人女性と結婚した人もいて
思いを馳せ楽しめました。
復路で泊まった「ノルキルホテル」は古い歴史を持つガントク最高級ホテルで
客室数も多くはない上、人気があり、なかなか予約が取れないことで有名です。
花壇も美しく、ヨーロッパの庭園を思わせます。
ロビーもレストランも古き良きヨーロッパ調で、ゆったりと渋く、
落ち着いた雰囲気で格調高く、
またクラシックな客室も広々としていました。
このホテル滞在を目的とするだけの旅をしてもいいなあと思ったほど
美しいホテルでした。
ガントクの町からも世界第3位カンチュンジェンガ8586mが望めます。
早朝、冷たい空気に目を凝らすと見えた! 遥か彼方にカンチュンジェンガだ!
しかもその左隣には、さらに小さくではあるけれど、
かすかにエベレストも見えたのです。
天候に恵まれたことも幸いしたのですが、
感動に満ちた朝を過ごすことが出来ました。