「うーむ、なるほど」ということがありました。
ご近所さんの話です。
たぶん年齢は80歳前くらいだと思われるご婦人がいます。
ときどき出会うと挨拶をかわします、立ち話はしません。
いつも身だしなみよく、背筋がシャキッと伸びています。
「おはようございます」と挨拶をかわすと
ニコニコと感じよく微笑んでいます。
でも、いつもなぜか、気持ちの何処かに小さな違和感が残るのです。
それはなんだろうかと考えてみると、
表情はやわらかく、感じのよい笑顔ですが、いつも背が反り返っているのです。
普通は会釈するとき、軽く頭を下げませんか?
ほんの少し頭をかしげて「おはようございます」と言うと思うのですが
その人は身体が後ろへ伸びて「おはようございます」と言われるので
こちらはなんだか妙な印象が残ります。
見下されているのか、マウントされているのか、とさえ思うほど、
挨拶を受けてもらっているのか、と不思議な感覚が残ります。
気持ちに違和感が消えません。
その理由が昨日判りました。
別のご近所さんから聞いたのですが、その御婦人はずっと英語の教師だったと言うことでした。
「だからだ!」と謎が溶けました。
子供たちから挨拶を受けるときに顔がよく見えるように背を伸ばして顔を上げていたのだな、
その長年の習慣が体に染み付いてしまって、反射的に背が反るのだな、
職業柄なのだ、と理解できました。
さて、私自身はどうなのかな?
気がつかない間に長年の習慣が立ち居振る舞いに出てはいないか、
ちょっと客観的に自分を観察してみることにいたします。