近頃よく考えることがあります。
それは「聞く力」についてです。
友人の中にも色々な人がいて、長い付き合いでも
「あれれ、ちょっと」と思うことがあります。
自分が歳をとって、暇だから、余計なことが気になりだしているということも
否定は出来ないと思いますが。
数人でおしゃべりしている時、誰かが話していると必ず途中で「私はね」と割り込む人がいます。
一つ一つの話題に「私は」「私は」と自分の話を挟んできます。
「へえ、そうなの」とただ黙って聞くことができないようです。
いつもいつもこの調子で時々うんざりします。
そういう人に限って大体話は面白くなくて、場はしらけてしまいます。
また、友人だからとちょっと意見されるとカーッとなって反撃に移り、
関係ない事柄で相手を追い詰めてボコボコにするまで言い募る人もいます。
「もういいわ」となってしまいます。
私の友人に会社を経営している人がいます、誰でも名前を知っている会社です。
すごい人だなあ、といつも尊敬することがあります。
それは彼はいつも精神状態が穏やかで安定しているのです。
どんなに忙しくても、いつでもにこやかで静かなのです。
そしてなにより凄いのは「聞く姿勢」です。
相手が誰であれ、年令も立場も関係なく、同じ態度で接します。
相手の話を先ず聞きます。
「そうだね、そうか」と相槌を打ち「いいねえ」と声をかけ話を促します。
自分の意見などはその後に話し出します。
その様子に感動さえ覚えます。
人はついつい自分のことを言ってしまいがちです、
特に違った意見を持っていると話の途中でも自己主張をしたくなります。
この友人を人生の先生として、先ず相手の話を聞きましょう、
相手が気持ちよく話せるようによい相槌が打てるようにしましょう、
と自分に言い聞かせています。
ですが、お酒が入ったり、話が盛り上がったりすると、
ついつい声も大きくなって自己主張ばかりしてしまいます。
毎度の大反省です。