節分が終わったばかりです。
春の日が来るのが待ち遠しいですね。
インドヒマラヤの村には豆を撒く節分に似た「くるみ撒き」行事があります。
ローカルディワリーと呼ばれる習慣です。
インドの行事や祭りはヒンドゥー暦に従っているので
西洋暦と違い、毎年の日にちが違ってきます。
ローカルディワリーはだいたい冬の間に回ってきます。
雪があったり、寒かったり、という記憶があります。
くるみ撒きは全部の家が参加していて、いつも同じコースで男女別に家々を回り、
撒かれるくるみを拾います。
各家庭、男女それぞれに最低100個ずつの殻付きのくるみを撒きます。
この日が近づいて来ると、町の通りにはくるみ売りの姿が見られます。
村にもくるみを売る人たちが回ってきます。
当日の夕方になるとまず初めに男組、大人も子供もいます、からスタートします。
直ぐ後から女組が回ります。
村の民家は1階が家畜用で住居は2階になっているので、2階の窓から飛んで来る殻ごとのくるみは
当たるととても痛いのです。
みんなは洋服の腰のあたりを紐で縛って袋状にして、そこへドンドンくるみを入れていきます。
怒涛のように雄叫びをあげて、村中の家を駆け回って行きます。
日が暮れるのが早い冬の日ですが、走り抜けて行くので、最後の家にも暗くなる前に辿り着きます。
服のお腹にため込んだくるみを数えるのも楽しみです。
一回に100個撒いて、若者や子供達は100個は拾ってくるので、行って来いのウィンウィンの感じがします。
くるみはおやつになります。
春を待つ楽しいお祭りです。