昨日は冬の寒さと地震の影響で節電が呼びかけられていました。
企業はもちろん個人でも努力して、なんとか危機を乗り切れました。
私たちには節電について考える機会にもなったと思います。
思えば電気はあって当たり前、電気のない生活など想像する必要もありませんでした。
街中には煌々と明かりが点いていますし、
個人でも玄関口の明かりは点けていますし、
どこもかしこも暗いところはないくらいに電気の恩恵を受けています。
実は私はインドの山奥の村に滞在していた時に
連続11日間停電という経験があります。
まず、気持が不安になります。
電気が点かないことに加えて、いつ復活するのか分からない不安が大きかったです。
食事の支度など家事は全て明るい内にすませて
暗くなったらなるべく早く寝てしまう、これに限ります。
朝は太陽とともに起き出して活動始めると、気持も少し持ち直します。
料理はプロパンガスでします。
幸いなことに村の中心には温泉が湧いており、共同の風呂や水場がありますから
洗濯はそこで出来ます。
とても恵まれた環境です。
テレビはもちろん見られませんから、
村の人たちは寒い夜には薪ストーブを囲んで、家族は暖を取りつつ
あれやこれやとおしゃべりに興じていました。
明かりはロウソクです。
静かで穏やかな時間が流れていました。
どんな時も現状を受け入れて、それなりに楽しむ、と教えられました。
今思い出すと懐かしく貴重な経験だったと思います。
この経験から停電に対してはパニックにならないだろうという変な余裕が私にはあります、笑。