昨日の経験です。
羽田から12時のフライトに乗りました。
家族づれ、ビジネスマン、学生、ほぼ満席の状態でした。
離陸直後、車輪が格納されるときに異常音や振動がしていると私は感じました。
30分程飛んだ頃、機長からのアナウンスがあり
「車輪格納庫にトラブルがあり羽田に引き返します」と言う事でした。
普通に着陸したものの滑走路の端で停まったままです。
乗客はみんな大人しく待っています。
機長から数回アナウンスがあり、結局は金属が路面に刺さっているので
飛行機を持ち上げて金属の処理をして、トーイングカーが引き
駐機場に移動すると言う事でした。
その場に1時間半ほど停まっていました。
羽田で別の飛行機に乗り換えて、13時55分到着するはずが18時30分過ぎに着きました。
地上職員からの説明もあったのですが、
まず、延々とお詫び、そのあと一人ずつに1万円の現金を配る、と言う事でした。
私は内心で「いやいや違うでしょ。この先どうなるか先に教えて」と
ツッコミ倒していました。
一番知りたいのは遅れに遅れた私達はどうなるのか、と言う事です。
目的地にはいつ着くのか?
これが最優先です。
でも地上係員は現金を配る説明を初めにしています。
まあ、苦情が出て来ないように口封じかなあ、と多少の理解も出来ましたが
航空会社の体質だなあと今更ながら思いました。
先が知りたい乗客心理よりお詫びをする会社側の心理です。
昔だったら間違いなく誰かが「どうなっているんだ」と怒鳴っていたと思います。
「何時に着くのか、はっきりしろ」と叫んでいたと思います。
ところが誰もなにも言わないでひたすらじっと座っています。
苦情を言う人は一人も見かけませんでした。
日本人の気質が少しづつ変わって来たのでしょうか。
穏やかになって来たのでしょうか。
文句や苦情は口にしなくなって来たのでしょうか。
でもきっと心の中ではみんな毒づいているはず、と思ったものですが。
最後はドアのそばで1万円入った封筒をもらって、全員静かに大人しく、降りて行きました。